“せんじゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
先住50.0%
前住16.7%
撰集16.7%
煎汁16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
来て見ると、前日中に明け渡す約束なのに、先住せんじゅうの人々はまだ仕舞しまいかねて、最後の荷車に物を積んで居た。以前石山君の壮士そうしをしたと云う家主やぬしの大工とも挨拶あいさつを交換した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
今日はう仕事は出来はすまい、ムヽ仕事と云えばわしも一つ煙草盆をこさえてもらいたいが、何ういうのがいかな……これは前住せんじゅうが持って居ったのじゃが
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
いのちうれしき撰集せんじゅうのさた 来
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
始めに入れておいただけの物が煮爛にただれ煮固まっているに過ぎないだろうとしか思われない。しかし私はその鍋の底に溜った煎汁せんじゅうを眼をつむって呑み干そうと思う。
厄年と etc. (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)