“せんぢゆう”の漢字の書き方と例文
語句割合
先住100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かう言つて、重立つた世話人は、寺の財産や、無住にして置いた間に出来た金や、乃至ないしはその中から先住せんぢゆうの借金を埋めた話などをした。かれはそれに対して深く心を留めてはゐなかつた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
先住せんぢゆうにはありませんけれども……。何うも皆な還俗げんぞくしたり何かして了ひましてな……。しかし、いづれは住職を置かないでは困るんですから、そのうち好いのがあつたらと思つてはをりますのです。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)