“薬嚢”の読み方と例文
読み方割合
やくのう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太公は、すぐ薬嚢やくのうをとりよせて、自身、煎薬せんやく調ちょうじてくれた。のみならず、幾日でもここで養生するように——ともいってくれる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
華陀かだは、薬嚢やくのうを寄せて、中から二つの鉄のかんを取り出した。一つの環を柱に打ち、一つの環に関羽の腕を入れて、縄をもって縛りつける準備をした。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いつもの、お手筥てばこ薬嚢やくのうから一錠取って参りました」
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)