“さだめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サダメ
語句割合
運命42.5%
34.2%
規定5.5%
命運2.7%
2.7%
宿命1.4%
法則1.4%
制度1.4%
定業1.4%
定規1.4%
断定1.4%
法度1.4%
理数1.4%
運命神1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女はただの一日一刻のあいだにもその運命さだめがどう変るかも分りませぬし、変るものもさだめのつねのようにおもわれます。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
かれらの誰なるや、かすかなる光によりてうかゞふに彼等渡るをいそぐに似たるは何のさだめによりてなるやを我に知らせよ 七三—七五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
花馬車競技の会長たるの名誉をも与えようという華々しき規定さだめゆえ、もとより金銭かねに糸目をつけぬ封侯富豪、我れこそは今年の一等賞を獲得して、金銭に換え難き光栄をいだき取ろうと
あめしたに数多く生れたるもののうちにて、この悲しきさだめめぐり合せたる我を恨み、このうれしきさちけたるおのれをよろこびて、楽みと苦みのないまじりたる縄を断たんともせず、この年月としつきを経たり。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その書物は、私がたった一頁だけ読んでしまうと、永久に永久にぴたりと閉じられる宿命さだめになっていたのだ。
その水は、光がその水面に閃いていて、私が岸に何も知らずに立っている時に、永遠の氷にとざされる宿命さだめになっていたのだ。私の友人が死ぬ。私の隣人が死ぬ。私の恋人、私の心の愛人が死ぬ。
念力ねんりき無論むろん大切たいせつで、念力ねんりきなしには小雨こさめひとらせることもできぬが、しかしその念力ねんりきは、なにいても自然しぜん法則さだめかなうことが肝要かんようじゃ。
天地てんちあいだにはそこにうごかすことのできぬ自然しぜん法則さだめがあり、竜神りゅうじんでも、人間にんげんでも、その法則さだめそむいては何事なにごともできぬ。
われらの規則おきてあるいは制度さだめを他国の人に通ぜんとする者あらざるべし。
定業さだめは早し。むさぼる墳墓はかしこに待つ。
人を殺せば自分も死なねばならぬというまず世の中に定規さだめがあるから、我身わがみを投出して、つまり自分が死んでかかって、そうしてその憎い奴を殺すのじゃ。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
正義をもて貧しき者をさばき、公平をもて国の中の卑しき者のために断定さだめをなし、その口の杖をもて国を打ち、その口唇の気息いぶきをもて悪人を殺すべし。(イザヤ一一の四)
ああ神の智と識の富は深いかな、その法度さだめママ測り難く、その踪跡みちたずね難し。
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
「これによれば、もう順位には何の文句もいざこざもないはずだ。天地の理数さだめに決まっていたもの。従うほかないではないか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
運命神さだめをこそはしのびしか。
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)