“命(さだめ)” の例文
延陵(えんりょう)の季子(きし)、その長子を葬(ほうむ)りて、『骨肉は上に帰復す命(さだめ)なり。魂気の若きは、すなわち之(ゆ)かざるなし、之(ゆ)かざるなし』と曰(のたま)いし、云云(うんぬん)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
天(あめ)が下(した)に数多く生れたるもののうちにて、この悲しき命(さだめ)に廻(めぐ)り合せたる我を恨み、このうれしき幸(さち)を享(う)けたる己(おの)れを悦(よろこ)びて、楽みと苦みの綯(ないまじ)りたる縄を断たんともせず、この年月(としつき)を経たり。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)