噴煙ふんえん)” の例文
これは熱海あたみの海岸などによくある竹のかきいめぐらして、湯槽ゆぶねの中から垣ごしに三原山みはらやま噴煙ふんえんが見えようというようなオープンなものではなく
噴煙ふんえんくははつて火山灰かざんばひやラピリは、噴火ふんか經過けいかともなつて、其形状そのけいじようおいても内容ないようおいても色々いろ/\變化へんかする。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
どんよりくもつてり/\小雨こさめさへ天氣てんきではあるが、かぜまつたいので、相摸灣さがみわんの波しづか太平洋たいへいやう煙波えんぱゆめのやうである。噴煙ふんえんこそえないが大島おほしまかげ朦朧もうろうかんでる。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
羽生の寺の本堂の裏から見た秩父ちちぶ連山や、浅間嶽の噴煙ふんえん赤城あかぎ榛名はるな翠色すいしょくにはまったく遠ざかって、利根川の土手の上から見える日光を盟主めいしゅとした両毛りょうもうの連山に夕日の当たるさまを見て暮らした。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
あるひみぎのような積極的動作せききよくてきどうさかはりに、噴氣ふんきあるひ噴煙ふんえん突然とつぜんやむような消極的しようきよくてき前徴ぜんちようしめすものもあり、また氣壓きあつ變動へんどうとく低壓ていあつさいおこくせのあるものもあるから
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
大地もくずれるかと思われる大音響だいおんきょうとともに、目もくらむような赤・黄・青・緑・白の五色の光りが研究所を包み、もうもうとしたきのこ形の噴煙ふんえんが、建物の屋上から
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
噴煙ふんえん間歇的かんけつてきおこると、時々とき/″\見事みごと煙輪えんわ出來できる。丁度ちようど石油發動機せきゆはつどうき煙突上えんとつじようるように。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)