“ふんえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
憤怨50.0%
噴煙35.7%
噴烟7.1%
憤炎7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
子供、子供と今が今まで高をくくりし武男に十二分に裏をかかれて、一こう憤怨ふんえんほのおのごとく燃え起こりたる千々岩は、切れよとくちびるをかみぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
噴煙ふんえんくははつて火山灰かざんばひやラピリは、噴火ふんか經過けいかともなつて、其形状そのけいじようおいても内容ないようおいても色々いろ/\變化へんかする。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
今日に至って終熄しゅうそくしたというわけではないが、噴烟ふんえんはここ十里と隔たった高山の宮川の川原の土手までも、小雨のように降り注いでいるのです。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
噴烟ふんえんの中から越えて来たほどの弁信さんが、こんな平原の小さな川へ落ちて溺れるなんていうことは有り得べきことではないが、この際の、動静のすべてがあんまり案外なものですから
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
周瑜は、眉のあいだに、憤然と憤炎ふんえんをあらわしたが、すぐ皮肉な嘲笑にそれを代えて
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)