“正氏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まさうぢ66.7%
まさうじ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右にいふ兄弟の父岩城判官いはきはんぐわん正氏まさうぢ在京ざいきやうの時ざんにあひて家の亡びたるは永保年中の事なり、今をさる事およそ七百五十余年也。兄弟の怨魂ゑんこん今に消滅せうめつせざる事人知じんちを以論ずべからず。
右にいふ兄弟の父岩城判官いはきはんぐわん正氏まさうぢ在京ざいきやうの時ざんにあひて家の亡びたるは永保年中の事なり、今をさる事およそ七百五十余年也。兄弟の怨魂ゑんこん今に消滅せうめつせざる事人知じんちを以論ずべからず。
世はいくさに次ぐ戦であった。建武けんむの平和もつかの間でしかなかった。楠木正成くすのきまさしげ、弟正氏まさうじたち一族のおびただしい戦死が聞えた後も、乱はまなかった。
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)