“覆布”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
おおい70.0%
おほひ10.0%
かさ10.0%
ふた10.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その列の先に見えた人は、葛城かつらぎの峰の雪よりも真白い喪服もふくを着、白木の台に白い覆布おおいをかけたのを捧げていた。
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
覆布おおいの下には、血にそんだよろい草摺くさずりの片袖と、血糊のりによごれた黒髪とがせられてあった。
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あかつきを待って、覆布おおいがとりのぞかれると、その下から、地下戦車はすこぶる怪異かいいな姿をあらわした。
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
なるほど、解剖台の上には屍体の覆布おおいがあるばかりで、さっきまで有った筈の屍体が影も形もなくなっていた。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
マイダスには、この黄色い日影が、寝床の白い覆布おおいに何だか変な風にうつっているような気がしました。
其前の、白い覆布おほひをかけた卓には、松の枝と竹を立てた、大きい花瓶が載せてあつた様に憶えてゐる。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
薄い藤紫の覆布かさをかけた電燈の光が、柔く部屋の中に溢れている。霎時しばらくするとビアトレスが扉をあけて入ってきた。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)
そういう訳で、六十歳の一紳士が、大きな四角いカフスとポケットに大きな覆布ふたのついている、かなり著古してはあるが、極めてよく手入れのしてある茶色の服に正装して、朝食をとりに行く時には、別の給仕と、二人の荷持と、幾人かの女中と、女主人とが