“おほひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
21.4%
17.9%
蔽物10.7%
被物7.1%
大日7.1%
7.1%
被帛7.1%
3.6%
蓋板3.6%
蔽布3.6%
被覆3.6%
覆布3.6%
面帕3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
龐涓はうけんくこと三日みつかおほひよろこんでいはく、『われもとよりせいぐんけふなるをる。りて三日みつか士卒しそつぐるものなかばにぎたり』
そしておほひの無い窓硝子まどがらすを透して私の方を覗き込んだとき、そのきら/\した光が私を起してしまつた。
かくの如く、第一の魂は、いかに悦びつゝわが望みに添はんとせしやを、その蔽物おほひによりて我に示しき 一〇〇—一〇二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
讀者よ、いざ目を鋭くしてまことを見よ、そは被物おほひはげに今いと薄く、内部うちをうかがふこと容易なればなり 一九—二一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
おほひをかぶせた燈火あかり卓子テエブルの上に据ゑてあつた。もう暗くなりかけてゐるのだ。そこには昔の通りに、琥珀色こはくいろとばりの掛つた大きな四本柱の寢臺ベッドがあり、化粧机があり、肘掛椅子があり、足臺があつた。
青唐草の被帛おほひをかけた円卓子まるテイブルが中央に、窓寄りの暖炉の周囲には、皮張りの椅子が三四脚。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
白髮は死の花にして、その咲くや心の火は消え、血は氷とならんとす。來れ、彼輕舸けいかの中に。二人はそのおほひの下に隱れて、窓を塞ぎ戸を閉ぢ、人の來りうかゞふことを許さゞらん。
そして、彼は背一杯に伸び上つて、明り窓からヤンに聲を掛けようとして、頭で木の蓋板おほひを擡げた。するといかにも不思議な一道の光りが射し込んだ。
鳥籠に黒き蔽布おほひをかけしめては消しにけり今は寝ななむ
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あの被覆おほひをせられたもの!
(旧字旧仮名) / ライネル・マリア・リルケ(著)
教場も立派に飾られてゐて、正面には日の丸の旗が交叉してあつた。其前の、白い覆布おほひをかけた卓には、松の枝と竹を立てた、大きい花瓶が載せてあつた様に憶えてゐる。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
輝く神女更にまた華麗の面帕おほひ、日輪の
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)