蔽物おほひ)” の例文
彼が天よりおちくだれるはこなたなりき、この時そのかみこの處に聳えし陸は彼を恐るゝあまり海を蔽物おほひとなして 一二一—一二三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かくの如く、第一の魂は、いかに悦びつゝわが望みに添はんとせしやを、その蔽物おほひによりて我に示しき 一〇〇—一〇二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
〔陰〕種々の工夫を施せる物(たとへは窓硝子の蔽物おほひなど)を用ゐて日光を防げる室の中にすき洩る光差入るかまたは殊更に少しばかりの光を導き入るゝ場合などには
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
頭に毛の蔽物おほひなき者は僧なりき、また法王、カルディナレあり、慾その衷に權を行ふ 四六—四八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
雙手もろてを眉のあたりにかざし、つよきに過ぐる光をらす一の蔽物おほひをわがために造れり 一三—一五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)