“矢叫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やたけ52.9%
やさけび29.4%
やさけ11.8%
やたけび5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然るに修理亮等は最早もはや救援の軍も近いであろうと云うので、忽ち鉄砲をもって挑戦した。盛政怒って攻め立て矢叫やたけびの声は余呉の湖に反響した。
賤ヶ岳合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
それらの者はこの六月の末という暑気に重い甲冑を着て、矢叫やさけび太刀音たちおと陣鐘じんがね、太鼓の修羅しゅらちまたに汗を流し血を流して、追いつ返しつしているのであった。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
こうして、幾つかの因子ファクターを排列しているうちに、法水はっと血腥ちなまぐさいような矢叫やさけびを、自分の呼吸の中に感じたのであった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
一方においては攻大鼓せめだいこ矢叫やたけびの声、日以て夜に継ぐに際し、他方においては天に恩寵おんちょう、地に平和の宗教は、日本の社会に大革命を与えたる火器と共に同時に到来し
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)