“やたけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
矢叫45.0%
矢竹30.0%
彌猛5.0%
八岳5.0%
矢岳5.0%
矢嶽5.0%
矢武5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
交野かたの平六へいろくが、おのをたたいて、こうののしると、「おう」という答えがあって、たちまち盗人の中からも、また矢叫やたけびの声が上がり始める。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
だが発砲はっぽうすると次郎とコスターにあたるかもしれない。心は矢竹やたけにはやれども、いまやどうすることもできない。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
相手に侍士は死忿しふんを顯はし切り結ぶ心は彌猛やたけはやれども終に刀を打落され逡巡處たぢろくところ惡漢わるものども寄てたかつて侍士を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
遣込つかひこみのこり少なに成ける程に心は彌猛やたけに思へどもなほ如何に共せんすべなく必竟ひつきやう斯る難澁なんじふに及ぶと云も兒の有故身の振方ふりかたも成ぬなり此上親子おやこ餓死うゑじにに成行事のかなしさよいつそ此子も妻諸共に死んでくれなば此樣に今の困苦こんく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
木曾山の八岳やたけふみこえ君がへに草むすかばねゆかむとぞおもふ
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「線路が矢岳やたけまで山々の腹をグウ/\廻いながあのぼいます」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
大畑おこだ駅よりループ線となり矢嶽やたけ越す隧道トンネルの中にてくだりとなりぬ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
一旦ひとたび一四四樹神こだまなどいふおそろしきものむ所となりたりしを、わか女子をんなご一四五矢武やたけにおはするぞ、一四六老が物見たる中のあはれなりし。