“振方”の読み方と例文
読み方割合
ふりかた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また居ようと思うなら振方ふりかたを考えるまで二日でも三日でも居さっせえ、わしン処はちっとも案ずることはねえんだから。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そうかと言って差当り他にさがすべき職業はなく、また身の振方ふりかたを相談する人もない。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
わしも、今日帰るみちで、決心したから、出発しようと思う、ついては不自由であろうが、わしが土州へて、身の振方ふりかたがつくまで、辛抱しんぼうしていてくれ、土州へ往て、身の振方の着き次第、迎いに来るなり
水面に浮んだ女 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)