“交野”の読み方と例文
読み方割合
かたの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自重してまじめなふうの源氏は恋愛風流などには遠かった。好色小説の中の交野かたのの少将などには笑われていたであろうと思われる。
源氏物語:02 帚木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
質問してしまえばもはや用の無いはずだが、何かモジモジして交野かたのうずらを極めている。やがて差俯向いたままで鉛筆を玩弄おもちゃにしながら
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
さるはいといたく世をはばかり、まめだち給ひけるほどに、なよひかにをかしき事はなくて、交野かたのの少将には笑はれ給ひけむかし。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)