“かたの”の漢字の書き方と例文
語句割合
交野100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
交野かたの平六へいろくが、おのをたたいて、こうののしると、「おう」という答えがあって、たちまち盗人の中からも、また矢叫やたけびの声が上がり始める。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
去年は、思はざる雨つゞきで、嵯峨も交野かたのの櫻も見ずに過したが、今年は屹度折を見て、そなたを伴うて得させよう。
袈裟の良人 (旧字旧仮名) / 菊池寛(著)
彼は天満橋から京阪電車に乗って、枚方まで行き、枚方から東の岡を登って、彼の好きな北河内交野かたのの原に出た。彼はひとりぼっちで野良を彷徨した。
空中征服 (新字新仮名) / 賀川豊彦(著)