“矢竹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やたけ85.7%
やだけ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おくらばかなしきことのんはまへなりかせて心配しんぱいさするもければたのむはひとちからのみをとこ智慧ちゑにはかんがへもなからずやとおもひたてばこゝろ矢竹やたけ
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
だが発砲はっぽうすると次郎とコスターにあたるかもしれない。心は矢竹やたけにはやれども、いまやどうすることもできない。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
机は北向きの窓の下にあり、あけてある窓の外に、矢竹やだけが茂っていた。時刻は五時。戸外はかなり濃い霧で、矢竹の葉はびっしょりと濡れ、そよとも動かず、重たげに垂れていた。