“竹矢来”の読み方と例文
旧字:竹矢來
読み方割合
たけやらい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もうその時は、作業場と町屋の境に出来ている竹矢来たけやらいの木戸で、真っ黒にかたまった人間の怒号が黄いろいほこりにつつまれていた。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
磔柱はりつけばしらは周囲の竹矢来たけやらいの上に、一際ひときわ高く十字を描いていた。彼は天を仰ぎながら、何度も高々と祈祷を唱えて、恐れげもなく非人ひにんやりを受けた。
じゅりあの・吉助 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
同じなら、竹矢来たけやらいを組んでよ、検視の役人付添いの上、ドンドンと太鼓を叩いて、揚幕からんず静んずと出てみたいやな。