“たけやらい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
竹矢来84.6%
竹矢來15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同じなら、竹矢来たけやらいを組んでよ、検視の役人付添いの上、ドンドンと太鼓を叩いて、揚幕からんず静んずと出てみたいやな。
いまになつてみると、死ぬ事は安々とした気持ちでもあつたのだ。自分のひそかな絶望の形態が、竹矢来たけやらいのやうに、自分の周囲に張りめぐらされた気がした。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
見合せ追て申達すべしとの返翰へんかんなり斯樣に江戸表より粗略にすべからずとのなれば御城代ごじやうだいの下知としてにはかに天一坊の旅官りよくわんを前後左右に竹矢來たけやらいを結び前後に箱番所はこばんしよ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「大膳坊と蝠女ふくぢよは、鳴物入りで祈り續けて居まさア、倉の中へは、誰も入れてくれず、竹矢來たけやらいを結つて、側へも寄り付けやしません。時々大膳坊と蝠女が、息を入れに出たり、手を洗ひに出たり」