-
トップ
>
-
御城代
各々も
知つてゐるだらう、
御城與力や
同心は、
御城代へ
勤役中預けおく、といふ
上意だが、
町奉行へは
與力同心を
勤役中下されおくといふ
上意になつて
居る。
日向守へ申
聞れば
此は
等閑ならぬ事なりとて又も
御城代堀田
相摸守殿へ申上らるれば
左樣の儀ならば
是非なし御城代
屋敷へ
呼寄對面せんと再び堀片岡の兩人を
御城與力は、
御城代の
預り
物だが
町奉行は
與力同心を
貰つたのだ。
詰まり
各々は
今日から、この
但馬の
貰ひ
物だ。
貰ひ
物だから、
活かさうと
殺さうと
但馬の
勝手だ。