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ごじやうだい
各々も
知つてゐるだらう、
御城與力や
同心は、
御城代へ
勤役中預けおく、といふ
上意だが、
町奉行へは
與力同心を
勤役中下されおくといふ
上意になつて
居る。
日向守へ申
聞れば
此は
等閑ならぬ事なりとて又も
御城代堀田
相摸守殿へ申上らるれば
左樣の儀ならば
是非なし御城代
屋敷へ
呼寄對面せんと再び堀片岡の兩人を
御城與力は、
御城代の
預り
物だが
町奉行は
與力同心を
貰つたのだ。
詰まり
各々は
今日から、この
但馬の
貰ひ
物だ。
貰ひ
物だから、
活かさうと
殺さうと
但馬の
勝手だ。
見合せ追て申達すべしとの
返翰なり斯樣に江戸表より粗略にすべからずとの
儀なれば
御城代の下知として
俄に天一坊の
旅官を前後左右に
竹矢來を結び前後に
箱番所を
設け其上に越前守
忠相丸に向ふ矢車の定紋を
付繼上下にて控へ左右に召捕手の役人
數多並び居るにぞ如何なれば大坂
御城代を始京都所司代御老中の役宅にても
自分を