“蝠女”の読み方と例文
読み方割合
ふくぢよ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「二人共四十近い獨り者で、尤も大膳坊の方は蝠女ふくぢよとか言ふ蝙蝠かうもりが化けたやうな女の巫女みこをつれて歩いて居ます。ちよいとした年増で」
祭壇はそのまゝですが、中は全くの空つぽ、大膳坊の姿は言ふ迄もなく、巫女みこ蝠女ふくぢよの姿も其處には見えなかつたのです。
「行きがけの駄賃に、昔の戀のうらみの内儀を殺した。あれも大膳坊の姿では、内儀に騷がれて出來ない仕事だ。そして蝠女ふくぢよと手を取つて逃げ出したが、どつこい」