“矢先”の読み方と例文
読み方割合
やさき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私共も身体が弱いからひどい病気でも起らないかどうか、一遍おい申して見て戴きたいと思うて居った矢先やさきでございました
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
ウンウン藻掻もがいている真中まんなかで、自分一人がグーグー眠れたらドンナにか愉快だろう……なんかと、そんな事ばっかりを、一心に考え詰めている矢先やさき
狂人は笑う (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それでなくてさえ、みんなは、なにかめずらしい、愉快ゆかいなことはないかとおもっていた矢先やさきですから、それをきくと、つばかりにうれしかったのです。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)