“焚落”の読み方と例文
読み方割合
たきおと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生温なまぬるちやをがぶ/″\とつて、ぢいがはさみしてくれる焚落たきおとしで、つゞけに煙草たばこんで、おほい人心地ひとごこちいた元二げんじ
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
私は鼻をすすりながら、焚落たきおとしの火を十能に取って炉へ運びましても、奥様は未だ御目覚が無い。熱湯にえゆで雑巾をしぼりまして、御二階を済ましても、まだ御起きなさらない。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ばあさんは、七輪しちりん焚落たきおとしを持っていらっしゃる、こちらへと、使者を火鉢に坐らせて、近常さんが向直って