“さしは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
62.5%
12.5%
12.5%
6.3%
6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今まで瑠璃子夫人をさしはさんで、鞘当的な論戦の花が咲いたことは幾度となくあつたが、そんな時に、形もなく打ち負された方でも、こんなにまで取り擾したものは一人もなかつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
やがて小六ころく自分じぶん部屋へや這入はいる、宗助そうすけ御米およねそばとこべて何時いつものごとた。五六時間じかんのちふゆきりやうしもさしはさんで、からりとわたつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
渠には、それが却つて意外の疑念をさしはさむ餘地を與へたので、ひそかに女の方の容態を確かめる爲め、或日、身づから病院の婦人科へ出かけた。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
亨一は此話の間に屡々くちばしさしはさまうとしたがやつと女の詞の句切れを見出した。
計画 (新字旧仮名) / 平出修(著)
「赤駒を打ちてさ引き心引きいかなるせな吾許わがり来むと言ふ」(巻十四・三五三六)、「渋渓しぶたにの二上山にわし子産こむとふさしはにも君が御為に鷲ぞ子生こむとふ」(巻十六・三八八二)があるのみである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)