“挾(さしは)” の例文
新字:挟
怪談か美談か、兎(と)もかくも一説として掲げて置く。勿論、南北翁の傑作に対して異論を挾(さしは)さむなどと云うわけでは決して無い。
四谷怪談異説 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
やがて小六(ころく)は自分(じぶん)の部屋(へや)へ這入(はい)る、宗助(そうすけ)は御米(およね)の傍(そば)へ床(とこ)を延(の)べて何時(いつ)もの如(ごと)く寐(ね)た。五六時間(じかん)の後(のち)冬(ふゆ)の夜(よ)は錐(きり)の樣(やう)な霜(しも)を挾(さしは)さんで、からりと明(あ)け渡(わた)つた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)