“渋渓”の読み方と例文
読み方割合
しぶたに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「赤駒を打ちてさ引き心引きいかなるせな吾許わがり来むと言ふ」(巻十四・三五三六)、「渋渓しぶたにの二上山にわし子産こむとふさしはにも君が御為に鷲ぞ子生こむとふ」(巻十六・三八八二)があるのみである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
渋渓しぶたにの埼の荒磯ありそに寄する波いやしくしくにいにしへ思ほゆ」(巻十七・三九八六)というのであるが、この「たまくしげ」の歌は、ごうも息を張ることなく、ただ感を流露りゅうろせしめたという趣の歌である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)