“はさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
72.4%
13.8%
6.9%
3.4%
3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっとも其の間にはさまってずっと奥に引込んだところに、調餌室ちょうじしつという建物がありますが、これは動物に与える食物を調理したりしまって置いたりするところなんです。
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
やがて一同食卓に着いたが、何だか奥歯に物がはさまっているようなかたちであった。乃公は余り気の毒だったから、五杯目のアイスクリームは喉へ通らなかった。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
彼女はどうしたものか、夜中に開かれた表向きの窓から、半身をさかさに外へのり出し、丁度ちょうど窓と電気看板との間にはさまって死んでいた。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
従つて、傍丘を或はもとほりの丘辺など言ふ語でうつすことはいけないので、地名にあるものは、ただし此とは別である。かういふ言葉が文献時代になつても、散列層のやうにはさまつて残つて居るのである。
勢込いきおいこむ、つき反らしたステッキさきが、ストンと蟹の穴へはさまったので、厭な顔をした訓導は、抜きざまに一足飛ぶ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)