はさま)” の例文
旧字:
大江山警部は、帆村の力を借りたい心と、まだ燃えのこる敵愾心てきがいしんとにはさまって、例の「ううむ」をうなった。そのときかたわらに声があった。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼女はどうしたものか、夜中に開かれた表向きの窓から、半身をさかさに外へのり出し、丁度ちょうど窓と電気看板との間にはさまって死んでいた。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)