“水挿”の読み方と例文
読み方割合
みずさし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さすがは、評判なお物持ち、結構なお道具ぞろいだ。失礼なれど、そのお水挿みずさしに用いておられるのは、世にいう、赤絵とやらではござらぬか」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
年に似げない才覚、よく計ったと——日吉の仕方を、心では思いながら、むざむざ失う赤絵の水挿みずさしへの執着に、忌々いまいましさがこみあげて、められもしなかった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
陽なたに毛氈もうせんを敷いて、そこへ茶の道具だの、水挿みずさしだのまた、釜などもかけ、青空と大地を茶室として、自然のながめを庭としながら、風流に遊んでいるのだった。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)