“挿込”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さしこ66.7%
さしこみ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しなに鏡台の曳出しから蟇口を取出す時、村岡の手紙が目に触れたまま一緒に帯の間に挿込んだ。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
なんでも赤鏽びた鉄火鉢に炭火を入れてあって、それで煙管のを掃除する針金を焼いたり、また新しい羅宇竹を挿込む前にその端をこの火鉢の熱灰の中にしばらく埋めて柔らげたりするのであった。
喫煙四十年 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そんな恰好をしていては宜しくない、安静に横臥して挿込便器を用いなければならぬと云う医師の忠告があったそうで、お春が行ってから、彼女と奥畑とで無理に説きつけて
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)