“さしこみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
差込71.4%
挿込14.3%
痙攣14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
といつて手先てさきやはらかてのひらさはると第一番だいいちばん次作兄じさくあにいといふわかいのゝ(りやうまちす)が全快ぜんくわい、おくるしさうなといつてはらをさすつてるとみづあたりの差込さしこみまつたのがある
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そんな恰好かっこうをしていては宜しくない、安静に横臥おうがして挿込さしこみ便器を用いなければならぬと云う医師の忠告があったそうで、お春が行ってから、彼女と奥畑とで無理に説きつけて
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それがどうしても堪えられなくなって、昼から温石おんじゃくなどでしのいでいたが、日が暮れると夜の寒さが腹に沁み透って来た。かれは痙攣さしこみの来る下腹をかかえて炉のそばに唸っていた。
半七捕物帳:06 半鐘の怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)