“けいれん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
痙攣98.1%
係恋0.8%
蕙蓮0.4%
景濂0.4%
頸聯0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顔面神経痙攣けいれんとでもいうのだろうか、時をおいて顔にデリケイトな痙攣がおこり、同時に、喉の奥のほうからなにかがこみあげてき
季節のない街 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
海の玉藻に対する係恋けいれんとも云うべきもので、「思ほえむかも」は、多くは恋人とか旧都などに対して用いる言葉であるが、この歌では「玉藻」に云っている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「私は昔の蕙蓮けいれんじゃない。今はお蓮と云う日本人にほんじんだもの。きんさんも会いに来ない筈だ。けれども金さんさえ来てくれれば、——」
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
蕙蓮けいれんめかけにしたと云っても、帝国軍人の片破かたわれたるものが、戦争後すぐに敵国人を内地へつれこもうと云うんだから、人知れない苦労が多かったろう。
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
あざなは、景濂けいれんそのせん金華きんか潜渓せんけいの人なるを以て潜渓せんけいごうす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
七律の頸聯けいれんに「只得佳人頻一笑。何妨才子共長貧。」〔ただ佳人ノ頻リニ一笑スルヲ得/何ゾ妨ゲンヤ才子共ニ長貧ナルヲ〕と言っているから酒をすすめる美人も舟の中にいたのであろう。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)