“片破”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたわ90.0%
かたや10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
霜を含んだ夜気やきは池の水の様にって、上半部をいた様な片破かたわれ月が、はだかになった雑木のこずえに蒼白く光って居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
蕙蓮けいれんめかけにしたと云っても、帝国軍人の片破かたわれたるものが、戦争後すぐに敵国人を内地へつれこもうと云うんだから、人知れない苦労が多かったろう。
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
満洲里マンチユリイ風車ふうしや片破かたやれ吹きるる残雪ざんせつの丘にかんぞきびしき
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)