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片破月
ふりがな文庫
“片破月”の読み方と例文
読み方
割合
かたわれづき
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かたわれづき
(逆引き)
……真黒な雲の間から時々
片破月
(
かたわれづき
)
の顔を出すのが、恰度やつれた母の顔の様ぢやないか。……母を思へば今でも泣きたくなるが。
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
眼を開けると、
片破月
(
かたわれづき
)
に照らされた天幕の布が夜露を浴びて、しっとりと重く垂れている。湯川の谷では
杜鵑
(
ほととぎす
)
が
盛
(
さかん
)
に鳴いて、断続した水声が
其
(
その
)
間から
幽
(
かす
)
かに聞える。
黒部川奥の山旅
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
途端に裸ながらの
手燭
(
てしょく
)
は、風に打たれて
颯
(
さ
)
と消えた。外は
片破月
(
かたわれづき
)
の空に
更
(
ふ
)
けたり。
薤露行
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
片破月(かたわれづき)の例文をもっと
(5作品)
見る
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
破
常用漢字
小5
部首:⽯
10画
月
常用漢字
小1
部首:⽉
4画
“片破”で始まる語句
片破
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片月見
其破片
大破片
珍破片
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“片破月”のふりがなが多い著者
徳冨蘆花
木暮理太郎
石川啄木
夏目漱石