“しびれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
36.8%
麻痺26.3%
痲痺21.1%
10.5%
痙攣5.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おじさんのおなかのなかの勝負の虫は、もはや活溌に動きはじめて、おじさんは先刻からしびれをきらしていたのに違いなかった。
おじさんの話 (新字新仮名) / 小山清(著)
お百姓さんはきちんとかしこまって坐っていたのでしびれをきらしたらしく、一寸足を崩して私を見て笑った。
遁走 (新字新仮名) / 小山清(著)
橋の中ほどにきた時、コゼットは足が麻痺しびれたから歩きたいと言った。彼はコゼットを下におろして、またその手を引いた。
「苦しい! 麻痺しびれる! ……助けて助けて!」としゃがれた声で叫んだが、見る見る顔から血の気が消え、やがて延びて動かなくなった。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「四人の中では最初だった! 俺が一番最初だった! あの、痲痺しびれと陶酔とを味わったのは!」ここでその武士は仰臥した。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
御承知か知りませんが、鰒に中毒あたると何もかも痲痺しびれてしもうて、一番しまい間際がけ聴覚みみだけが生き残ります。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
五郎作は十二月の末まで名倉へ通ったが、臂のしびれだけは跡にのこった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
稽古が済んでから、わたくし共は寿海と話をした。其間にわたくしは寿海に問うた。舞台では随分長い間坐つてお出でせうが、しびれがきれるやうな事はありませんかと問うた。これは父楊庵が二十四貫八百目の体で、主君の前に伺侯してゐて、いつも痹がきれて困ると云つてゐたからである。寿海は答へた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「めっきり記憶がなくなってしまった。俺の頭はどうかしている。いやいや頭ばかりではない、身体全体がどうかしている。精力がない! 虚茫うつけてしまった。……はっきり覚えていることといえば、その時の痙攣しびれ一つだけだ」
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)