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痺
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しびれ
ふりがな文庫
“
痺
(
しびれ
)” の例文
お百姓さんはきちんと
畏
(
かしこま
)
って坐っていたので
痺
(
しびれ
)
をきらしたらしく、一寸足を崩して私を見て笑った。とても邪気のない笑いだった。
遁走
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
今日
(
こんにち
)
では内務の一等属、何とかの係長たることを得たのだという話を長々と聴かされて、私は
痺
(
しびれ
)
が切れて、
耐
(
こた
)
え切れなくなって、泣出しそうだった。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「十万堂の遊女人形は、あれは女房の代りじゃなかったんですか。」故人がかかりつけの医者で、謡曲好きのGは、
痺
(
しびれ
)
が切れたらしい足を胡坐に組みかえた。
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「もう来る頃と
痺
(
しびれ
)
をきらしていた、よく来たな、そのほうに会いたいと申す者がおる、まあ下にいろ」
足軽奉公
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
お前と同じように
痺
(
しびれ
)
を切らした末が、海軍の方に身請されたが、今じゃアお前、横須賀で所帯をもち、奥様といわれ立派になってるよ、まア物ごとは
凡
(
すべ
)
て
左様
(
そう
)
いうものでね
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
翼が生えたやうに宙にフワ/\して、何か知ら
金色
(
こんじき
)
の光がキラ/\と眼の先に
煌
(
きらめ
)
く。と、其が鋭利な
刄
(
は
)
物になツて眼の中に突ツ込むで來る。其處で幻が覺めかゝツて、強く腕の
痺
(
しびれ
)
を感じた。
昔の女
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「親分が、あの伜と掛け合つてゐるうち、あつしは二、三人達者な奴と逢つて來ましたよ。何しろあの
青瓢箪
(
あをべうたん
)
野郎と來た日にや、煮え切らなくて、
欝陶
(
うつたう
)
しくて、話をしてゐると、
痺
(
しびれ
)
がきれるでせう」
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三田は始めから坐り通しで、
痺
(
しびれ
)
の切れた足を起した。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
おじさんのおなかのなかの勝負の虫は、もはや活溌に動きはじめて、おじさんは先刻から
痺
(
しびれ
)
をきらしていたのに違いなかった。
おじさんの話
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
痺
漢検1級
部首:⽧
13画
“痺”を含む語句
麻痺
痲痺
麻痺薬
心臓麻痺
麻痺剤
心臓痲痺
痳痺
麻痺状態
痺薬
麻痺藥
嘛痺
麻痺的症状
麻痺症状
麻痺状
麻痺力
馬痺風
耳痺
眼筋痲痺
痿痺出
痺癬
...