“まひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
麻痺67.9%
痲痺16.0%
9.6%
1.3%
痳痺1.3%
0.6%
摩坡0.6%
痲酔0.6%
眞日0.6%
真日0.6%
(他:1)0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一度平気でそこを通り抜けたら、れれば馴れるほど、親しみが増すだけで、恋の神経はだんだん麻痺まひして来るだけです。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それは恰も今迄はその極限の能力が麻痺まひして、今醒めよと呼び出され強ひられたかのやうに、私の心に働きかけたのであつた。
「わたしはこの間もある社会主義者に『貴様は盗人ぬすびとだ』と言われたために心臓痲痺まひを起こしかかったものです。」
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その後の医師の診断によると、老人の過労から来る、急激な神経性の心臓痲痺まひというのだったそうだが、実に意外千万だったね。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
われは見つ肥前ひぜん平戸ひらとの年ふりし神楽かぐらまひを海わたり来て
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
宮をあげてのせう篳篥ひちりき浦安うらやすまひ
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
わかければ道行みちゆらじまひはせむ黄泉したべ使つかひひてとほらせ 〔巻五・九〇五〕 山上憶良
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
然れどもなほ赦さざりければ、ここにその腰なる玉を解きて、その國主こにきしの子にまひしつ。
うまい局所へ酒が回って、刻下の経済や、目前の生活や、又それに伴う苦痛やら、不平やら、心の底の騒がしさやらを全然痳痺まひしてしまった様に見える。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
丁度ちょうどその間四五ちょうばかりというものは、実に、一種何物かに襲われたかのようなかんじがして、身体からだが、こう何処どことなく痳痺まひしたようで
白い蝶 (新字新仮名) / 岡田三郎助(著)
まひを列ねてあたはらひ、歌を聞きて仇を伏しき。
去年、摩坡まひという地方から、青龍が天に昇ったという奇異があって、これ国家の吉祥なりと、改元されたものである。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は絶対に音を立てないように……まだ痲酔まひしているであろう唖女の眼を醒まさないように、用心しいしい納屋の扉の掛金を外した。
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
道のべの車前草おほばこかたくなりにけり眞日まひあかうして群るる子鴉
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
道のべの車前草おほばこかたくなりにけり真日まひあかうして群るる子鴉
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
紅葉もみじが色づき始め、遊山客ゆさんきゃく日毎ひごとにふえて行く季節なのに、その日は、しょぼしょぼ雨が降っていたせいもあるが、魔日まひとでもいうのか、鹽の湯A館には、妙に客の少い日であった。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)