“みてぐら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幣帛55.6%
33.3%
御幣11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
安国と平らけく知し食すが故に、皇御孫ノ命のうづの幣帛みてぐらを称辞竟へ奉らくと宣る。
山の今昔 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
束帶のいかめしい殿上人てんじやうびと、五つぎぬのなまめかしい青女房、珠數をかけた念佛僧、高足駄を穿いた侍學生、細長ほそながを着たわらはみてぐらをかざした陰陽師おんみやうじ——一々數へ立てゝ居りましたら
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
明石の君は源氏の一行が浪速なにわを立った翌日は吉日でもあったから住吉へ行って御幣みてぐらを奉った。その人だけの願も果たしたのである。
源氏物語:14 澪標 (新字新仮名) / 紫式部(著)
こんな時に自分などが貧弱な御幣みてぐらを差し上げても神様も目にとどめにならぬだろうし、帰ってしまうこともできない、今日は浪速なにわのほうへ船をまわして、そこではらいでもするほうがよいと思って
源氏物語:14 澪標 (新字新仮名) / 紫式部(著)