幣帛みてぐら)” の例文
道清みちきよめの儀といって、御食みけ幣帛みてぐらを奉り、禰宜ねぎ腰鼓ようこ羯鼓かっこ笏拍手さくほうしをうち、浄衣を着たかんなぎ二人が榊葉さかきはを持って神楽かぐらを奏し、太刀を胡籙やなぐいを負った神人かんどが四方にむかって弓のつるを鳴らす。
顎十郎捕物帳:23 猫眼の男 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
安国と平らけく知し食すが故に、皇御孫ノ命のうづの幣帛みてぐらを称辞竟へ奉らくと宣る。
山の今昔 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
かけまくもあやかしこき、いはまくも穴に尊き、広幡ひろはた八幡やはた御神みかみ、此浦の行幸いでましの宮に、八百日日やおかびはありといへども、八月はつきの今日を足日たるひと、行幸して遊びいませば、神主かみぬしは御前に立ちて、幣帛みてぐらを捧げつかふれ
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
うづの、をを、うづの幣帛みてぐらの緒のしづもる
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
幣帛みてぐらにしでひ垂れ
第二海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)