“ぬさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヌサ
語句割合
84.0%
幣帛16.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「白木綿花(神に捧げるぬさの代用とした造花)に」などと現代の人の耳に直ぐには合わないような事を云っているが
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
不思議ふしぎなことにそんな場合ばあいには、いつもぬかづいているわたくしあたまうえで、さらっとぬさおといたします。そのくせけてても、べつなにえはしませぬ。
彼はその深夜に動いて行く松明たいまつの輝きを想像し、さかきはたなぞを想像し、幣帛ぬさ、弓、ほこなぞを想像し、その想像を同門の人たちのささげて行く四大人の御霊代にまで持って行った。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
多勢村のものが寄集まつて一人の眼隱した男を取圍とりまいて居る光景ありさまを一寸想像して見て下さい。激昂した衆人の祈祷の中で、その男の手にした幣帛ぬさが次第に震へて來ることを想像して見て下さい。