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幣帛
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ぬさ
ふりがな文庫
“
幣帛
(
ぬさ
)” の例文
長歌の反歌で、長歌は、「
山科
(
やましな
)
の
石田
(
いはた
)
の森の、
皇神
(
すめがみ
)
に
幣帛
(
ぬさ
)
とり向けて、吾は越えゆく、
相坂
(
あふさか
)
山を」云々。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
また
宇陀
(
うだ
)
の
墨坂
(
すみさか
)
八
の神に、赤色の
楯矛
(
たてほこ
)
を祭り
九
、また
大坂
(
おほさか
)
の神
一〇
に、墨色の楯矛を祭り、また
坂
(
さか
)
の
御尾
(
みを
)
の神、
河
(
かは
)
の
瀬
(
せ
)
の神までに、悉に
遺忘
(
おつ
)
ることなく
幣帛
(
ぬさ
)
まつりたまひき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
彼はその深夜に動いて行く
松明
(
たいまつ
)
の輝きを想像し、
榊
(
さかき
)
、
籏
(
はた
)
なぞを想像し、
幣帛
(
ぬさ
)
、弓、
鉾
(
ほこ
)
なぞを想像し、その想像を同門の人たちのささげて行く四大人の御霊代にまで持って行った。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
多勢村のものが寄集まつて一人の眼隱した男を
取圍
(
とりま
)
いて居る
光景
(
ありさま
)
を一寸想像して見て下さい。激昂した衆人の祈祷の中で、その男の手にした
幣帛
(
ぬさ
)
が次第に震へて來ることを想像して見て下さい。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
天
(
あま
)
つ
神
(
かみ
)
地
(
くに
)
つ
祇
(
かみ
)
、また山の神海河の神たちまでに悉に
幣帛
(
ぬさ
)
奉り、我が御魂を御船の上にませて、
眞木
(
まき
)
の灰を
瓠
(
ひさご
)
に納
九
れ、また箸と
葉盤
(
ひらで
)
一〇
とを
多
(
さは
)
に作りて、皆皆大海に散らし浮けて、
度
(
わた
)
りますべし
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
“幣帛”の意味
《名詞》
神に供えるもの。みてぐら。ぬさ。
進物。
(出典:Wiktionary)
“幣帛”の解説
幣帛(へいはく)とは、神道の祭祀において神に奉献する、神饌以外のものの総称である。広義には神饌をも含む。みてぐら、幣物(へいもつ)とも言う。
(出典:Wikipedia)
幣
常用漢字
中学
部首:⼱
15画
帛
漢検1級
部首:⼱
8画
“幣帛”で始まる語句
幣帛供進