“魔日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まび75.0%
まひ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうした、やはり化かされましたろう。……だから、言わねえこっちゃアねえ。なにしろ、初午は魔日まびですからな、ふッふ」
顎十郎捕物帳:02 稲荷の使 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
そして暫くすると、アア、今日は何という魔日まびだろう。又しても、湯殿とおぼしき方角から、けたたましい悲鳴が聞えて来た。今度はゴリラ湯殿に待伏せしていたのかしら。
恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
紅葉もみじが色づき始め、遊山客ゆさんきゃく日毎ひごとにふえて行く季節なのに、その日は、しょぼしょぼ雨が降っていたせいもあるが、魔日まひとでもいうのか、鹽の湯A館には、妙に客の少い日であった。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)