魔日まひ)” の例文
紅葉もみじが色づき始め、遊山客ゆさんきゃく日毎ひごとにふえて行く季節なのに、その日は、しょぼしょぼ雨が降っていたせいもあるが、魔日まひとでもいうのか、鹽の湯A館には、妙に客の少い日であった。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)