まひ)” の例文
わかければ道行みちゆらじまひはせむ黄泉したべ使つかひひてとほらせ 〔巻五・九〇五〕 山上憶良
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
然れどもなほ赦さざりければ、ここにその腰なる玉を解きて、その國主こにきしの子にまひしつ。かれその賤の夫を赦して、その玉を持ち來て、床のに置きしかば、すなはち顏美き孃子になりぬ。
まひ」は、「天にます月読壮子つくよみをとこまひはせむ今夜こよひの長さ五百夜いほよ継ぎこそ」(巻六・九八五)、「たまぼこの道の神たちまひはせむあが念ふ君をなつかしみせよ」(巻十七・四〇〇九)等にもある如く
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)