“御幣餅”の読み方と例文
読み方割合
ごへいもち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
炉ばたでは山家らしい胡桃くるみを割る音がしていた。おふきは二人の下女を相手に、堅い胡桃のたねを割って、御幣餅ごへいもちのしたくに取りかかっていた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
想山著聞奇集しょうざんちょもんきしゅう』などに詳しく説いた美濃・信濃の山々の狗賓餅ぐひんもち、或いは御幣餅ごへいもち・五兵衛餅とも称するくしに刺した焼飯のごときも、今では山の神を祭る一方式のように考えているが
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「今夜は御幣餅ごへいもちでも焼いてあげたいなんて、台所で今したくしています。」とお民は言った。「まあ、香蔵さんもゆっくり召し上がってください。」
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)