“紙幣束”の読み方と例文
読み方割合
さつたば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういって臼井は、十万円の紙幣束さつたばを三人の方へ差出した。三人はとりのようにびっくりして、すみへ固まって相談をはじめた。
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
のどを緊められても出すは変りませんよ。間は金力には屈しても、腕力などに屈するものか。憎いと思ふならこのつらを五百円の紙幣束さつたばでおたたきなさい」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
この時、抽斗ひきだしを間違へたふりをして、一つの抽斗から、袱紗に包んだ紙幣束さつたばを取り出し、素早く帯の間に挟む。
秘密の代償 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)