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紙幣束
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さつたば
ふりがな文庫
“
紙幣束
(
さつたば
)” の例文
そういって臼井は、十万円の
紙幣束
(
さつたば
)
を三人の方へ差出した。三人は
鶏
(
とり
)
のようにびっくりして、
隅
(
すみ
)
へ固まって相談をはじめた。
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
吭
(
のど
)
を緊められても出す
音
(
ね
)
は変りませんよ。間は金力には屈しても、腕力などに屈するものか。憎いと思ふならこの
面
(
つら
)
を五百円の
紙幣束
(
さつたば
)
でお
撲
(
たた
)
きなさい」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
この時、
抽斗
(
ひきだし
)
を間違へたふりをして、一つの抽斗から、袱紗に包んだ
紙幣束
(
さつたば
)
を取り出し、素早く帯の間に挟む。
秘密の代償
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
だから、いつ行っても寄港中の船員がわいわいしてて、マルガリイダ婆さんの靴下は
紙幣束
(
さつたば
)
でふくれてた。
踊る地平線:08 しっぷ・あほうい!
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
そこでは黒百合のような貴婦人が、オペラバッグから
紙幣束
(
さつたば
)
を出して、百
法
(
フラン
)
の青札を買い、二十歳にもならないしとやかな娘が、赤札に自分の運命を賭けているのです。
バルザックの寝巻姿
(新字新仮名)
/
吉行エイスケ
(著)
▼ もっと見る
ガブリエルはそんな事を云っている間も、カクシの中にねじ込んである
紙幣束
(
さつたば
)
を指でてさぐっていた。その紙幣こそはジョージを殺して盗み取ったところの紙幣束である。
死の航海
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
そうして誰だ! と一声叫びながら、
紙幣束
(
さつたば
)
をとり返そうとして手をのばす。夢中になって森木は
側
(
わき
)
にあったピストルをとるより早く、のしかかるように子爵の頭部に銃口を押つけて一発放った。
正義
(新字新仮名)
/
浜尾四郎
(著)
客の男は矢庭にポケツトから
紙幣束
(
さつたば
)
を掴出して、「会計、いくら。」
にぎり飯
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
紙包の中味は正に
紙幣束
(
さつたば
)
だった。
罠に掛った人
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
品物の方は早速もう諦め、あとはポケットをふくらませている
紙幣束
(
さつたば
)
をいかにして今夜のうちに
費
(
つか
)
い
果
(
は
)
たすかについて頭をひねることとなった。
宇宙尖兵
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
客の男は矢庭にポケットから
紙幣束
(
さつたば
)
を
掴出
(
つかみだ
)
して、「会計、いくら。」
にぎり飯
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「どうも気の毒だがね、どうにも仕様がないよ。これがきみの細君の保険だったら、ここんとこできみは一万円の
紙幣束
(
さつたば
)
を
掴
(
つか
)
んでいるはずだった」
幸運の黒子
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
右手でポケットの内側をソッとおさえたのは、いましがた大臣から手渡された莫大な
紙幣束
(
さつたば
)
を気にしたためであろう。
国際殺人団の崩壊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
私は
人気
(
ひとけ
)
のない
室
(
へや
)
に安心して、千円の
紙幣束
(
さつたば
)
を壮平に手渡した。
疑問の金塊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
紙
常用漢字
小2
部首:⽷
10画
幣
常用漢字
中学
部首:⼱
15画
束
常用漢字
小4
部首:⽊
7画
“紙幣”で始まる語句
紙幣
紙幣入