トップ
>
麻痺
>
しびれ
ふりがな文庫
“
麻痺
(
しびれ
)” の例文
「苦しい!
麻痺
(
しびれ
)
る! ……助けて助けて!」と
嗄
(
しゃが
)
れた声で叫んだが、見る見る顔から血の気が消え、やがて延びて動かなくなった。
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
翌朝
(
あくるあさ
)
は、枕辺の障子が白み初めた許りの時に、お定が先づ目を覚ました。嗚呼東京に来たのだつけ、と思ふと、昨晩の足の
麻痺
(
しびれ
)
が思出される。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
橋の中ほどにきた時、コゼットは足が
麻痺
(
しびれ
)
たから歩きたいと言った。彼はコゼットを下におろして、またその手を引いた。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「御茶より
御白湯
(
おゆ
)
の方が
好
(
すき
)
なんですよ。父がよせばいいのに、呼ぶものですから。
麻痺
(
しびれ
)
が切れて困ったでしょう。私がおれば中途から帰してやったんですが……」
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
嗚呼東京に來たのだつけと思ふと、
昨晩
(
ゆうべ
)
の足の
麻痺
(
しびれ
)
が思出される。で、膝頭を伸ばしたり
屈
(
かゞ
)
めたりして見たが、もう何ともない。
階下
(
した
)
ではまだ起きた
氣色
(
けはひ
)
がない。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
源助とお吉との会話が、今度死んだ函館の伯父の事、其葬式の事、後に残つた家族共の事に移ると、石の様に堅くなつてるので、お定が足に
麻痺
(
しびれ
)
がきれて来て、膝頭が
疼
(
うづ
)
く。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“麻痺”の解説
麻痺(まひ、痲痹とも)とは、一般的には、四肢などが完全に機能を喪失していることや、感覚が鈍って、もしくは完全に失われた状態を指す。比喩的に使われることも多く、「金銭感覚が麻痺する」「交通麻痺(=極度の交通渋滞や災害等により、道路機能が失われること)」などの用例がある。
(出典:Wikipedia)
麻
常用漢字
中学
部首:⿇
11画
痺
漢検1級
部首:⽧
13画
“麻痺”で始まる語句
麻痺薬
麻痺剤
麻痺状態
麻痺力
麻痺状
麻痺藥
麻痺症状
麻痺的症状