さしは)” の例文
旧字:
そうでなしと争う可き余地もない程に述べ来るは全く熱心のほとばしりて知らず知らず茲に至る者と見える、余は唯聞き惚れて一言をもさしはさまぬ
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
渠には、それが却つて意外の疑念をさしはさむ餘地を與へたので、ひそかに女の方の容態を確かめる爲め、或日、身づから病院の婦人科へ出かけた。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)